二酸化珪素SiO2 (以下シリカと称す)は石英、鱗珪石、等で含有量は全地殻の12%も結晶体として存在し無尽蔵です。地球誕生と共に存在しています。この結晶シリカを工業的手法により非結晶化した物が非結晶シリカとして市場に存在しています。今迄は非晶質シリカと言えば当然工業的手法により非結晶化した物(合成シリカとも言う)を指していました。
しかし、この合成シリカの工程を調査した所、燃焼法等により鉱物シリカを1次粒子として5nm~55nmに微粉化、これを凝集させ50μ~500μの塊を非晶質シリカと称しているようです。
凝縮させたから非結晶とされているのかも知れませんが、分子工学的見解で判断すると1次粒子5nmでも単分子1950個の結晶で、55nmに至っては≒260万個の結晶です。化学工業薬品原料としては凝集させているから非結晶と称しているのかも知れない。
厚生労働省の化学物質リスク研究報告書(ナノマテリアルの経度毒性に関するトキシコキネテイクスおよびトキシコプロテオミクス等の有害性評価法・リスク予測法の開発)によれば40nmの合成シリカでも有毒性が確認されています。
OECDの合成シリカの毒性報告(Screening Infornation Data Set For High Volume Chemicals OECD Iritial Assessment)によると1~350μmの合成非結晶シリカのヒトの健康被害が報告されている。(以下引用)非結晶(アモルファスシリカ)の超微粒子は、人が吸収、分布、排出:SAS型(CAS No7631-86-9)は実験動物の長期吸入ばく露でも、その後、肺組織から速やかに排出され、縦隔リンパ節に過剰に分布しないのに対して、結晶型は肺とリンパ節に蓄積および残留する顕著な傾向を示す(引用ここまで)と報告されており、SASの腸管吸収はヒトと動物において少ないようです。吸収されたSASは腎臓により速やかに排出される証拠が存在する。
結論としては工業手法による非結晶シリカは結晶シリカの凝集で、稲由来のような非結晶シリカでは無い、ヒトや動物に有事である。その他、工業手法による完全非結晶シリカと称している物が市場に高価で販売されている。
製造方法は石英や水晶を徴粉砕し、2000度以上の高温でプラズマ化、急冷して非結晶シリカを製造するが化学理論上100%の効率は達成不可能であります。従って相当量の結晶シリカが存在すると思われるため、人体にとって非常に危険な物と推測されます。
鉱物シリカと違い完全無害であるもみ殻等植物由来のシリカは不純物(セルロース)と共存する単分子のシリカです。
不純物は単分子シリカの構成上絶対条件です。もみ殻のシリカ含有量は100g当り23500mgと食物の中で比較的含有量の多いじゃがいもの実に117倍にも及ぶ含有量です。
ヨーロッパではシリカについて、かなり前から研究し、植物由来のシリカは人体を構成する重要な物質であることを解明しています。そして、10数年前からサプリや医薬品として普及し、一般家庭では常備薬として保管されています、また、某サプリメーカーは代理店12,000軒15年以上、売上No.lです。その市場は膨大です。
さて、今でも安全性を疑問視し、シリカは危険であると思われている方は、もみ殻等に含まれる純粋非結晶シリカと化学工業で作られた非結晶シリカの区別を見出して頂き、世界の現状を知って頂きたいと思います。疑問視している方は前述の厚生労働省の毒性報告書のナノシリカと植物由来のシリカを混同したためです。
医薬品としてのヨーロッパのシリカの原料はタイのもみ殻発電所の排出するもみ殻焼却灰をドイツのメーカーが一手に引き受け比較的高価で買い取っています。ドイツの水溶性シリカはもみ殻を焼却するともみ殻の生粉砕に比べ1/3に減少する(常滑の窯業技術センターの報告書による)そのため焼却温度をなるべく低くするよう要請していると聞いています。
また、現在日本でも鉱物から水溶性シリカを作っているところもあるようですが、消費者へ向けての注意が出されています。
日本では世界に先駆けてもみ殻を生粉砕したもみ殻微粉末の製造に成功、しかもミクロン単位の微粉です。これにより多くの効果をあげています。
もみ殻シリカでも粒度が荒いとザラツキ感が大きく、食用に適さないだけでなく、硬いシリカの突起等で内蔵の損傷が予想され危険です。当社のもみ殻超微粉化シリカが超微粉体のままなのはこのためです。また、吸収も良いです。